旅には色々な手段がありますが、今回は寝台列車で2泊3日!アデレードからパースまで行った時の話。
〜リアル世界の車窓から〜
※昔書いたブログから引っ越ししてきました。
※こちらの記事は2013〜2015年に、私が人生ではじめて行ったワーキングホリデーでの体験を書いたものです。

写真にある青い列車「ザ・インディアン・パシフィック」
オーストラリアの東海岸にあるシドニーから西海岸にあるパースまで3,961キロを結ぶ長距離列車。インディアンパシフィックの走行ルートはほぼ直線で、ナラボー平原を走る直線(478キロ)は世界一長い直線として有名だそうです!!
オーストラリアといえばダーウィン・アデレード間を走る大陸縦断列車の「ザ・ガン/ The Ghun」が有名ですが、インディアン・パシフィックも同じ系列の仲間です。あともう一つメルボルン・アデレード間を走る「ザ・オーバーランド/ The Overland」ってのもあります。
はじめに、なぜ私が寝台列車で西オーストラリア州に行くことになったかと言うと。
タスマニアにいた時に、次どうやって西オーストラリアに行くかを考えていた時、
飛行機か・・・?
バスか・・・?
ヒッチハイクか・・・?
タスマニアからパースだったら飛行機が一番安くて手っ取り早いかな〜。
そんな時シェアメイトの一人から「列車があるらしいで!」との情報が。
早速調べてみると、出てきたインディアン・パシフィック~!!
シドニーからパースまで3泊4日!?(アデレードからなら2泊3日)
こ、こ、これって!旅人なら誰もが一度は憧れる寝台列車ってやつじゃないですか~~!!

うひょ〜〜〜!!
乗る!これに乗るで~!一度決めたら意地でもやりたい派の私。決まりました。これでアデレードからパース(2泊3日)まで行く!
しかし金額を見て驚愕・・・
列車にはGOLDとREDの2種類のシートがあって、金額が全く違うんです。
GOLD:いわゆる皆んなが想像する憧れの寝台列車。個室で夜は椅子がベッドになるヤツ。1日3食豪華な食事付き。(アデレード~パース約10万円)
RED:リクライニングの椅子のみ。食事なし。贅沢な夜行バスのような感じ。(アデレード~パース約3万円)

10万円て・・・
人生に一度くらいはそれくらい思い切っても良いのではとは思うけど、
今じゃないだろ!
アデレード~パース間じゃないだろ!地味すぎる!
てか一人の時じゃないだろ!寂しすぎる!
てことで、私はREDシートでアデレードからパースまで2泊3日で行くことにしました!REDでも高かったけどね。
乗車駅はシティから少し離れた場所にあって、大きくてきれいなラウンジがありました。お土産屋さん、TV、Free-Wifi完備!ありがたい!
出発の1時間前とかまでにチェックインして荷物を預けないといけなくて、荷物が大きすぎたりおもすぎると超過料金取られます。降りるまで荷物は取り出せないので必要なものは小さいバッグにいれて持ち込みます。グレハンとか飛行機と一緒です。社内にシャワーもあるのでシャワーセットや歯ブラシ等も忘れずに!
そして、私はここで預けなければよかったとものすごく後悔したものがあります。
そう、寝袋です。
噂には聞いていましたが、列車内がここまで寒いとは・・・まじで極寒です。冷蔵庫列車。厚手のコートとブランケットか寝袋は絶対持ち込みしてください!!
とまぁ、こんな感じで時間になるとアナウンスが流れるのでプラットフォームに移動します。

はじめて見る寝台列車、鉄道オタクでもなんでもないけどカッコよくみえたなー♪
車内はREDシートでもかなり広々とした感じで窮屈感はなかったです。しかも、出発前に車掌さんのあいさつの際に「今日はすいているので、空いてるシートがあったら移動して良いですよ。」とのアナウンス!!
さっそく隣の席にいたおじさんとアイコンタクトを取り、必死に空いてる席を探し、お互いが隣人なしの席(1人2シート使える席)を確保!おじさんと親指立てて「グーッ!」のポーズ!
そもそも広めのシート+隣の席も使えたので、ちびの私にはかなり広々した空間でした。
ただ、シートには充電できるコンセントはついてなくて、PCやスマホは違う車両の床において充電しなくてはならないです。しかも数が少ないのでタイミングを見計らう必要がありました。Wifiもないです。なので一人で2泊3日はかなりヒマで何十時間寝たかわからんくらい寝ました。笑
※2015年の話なので、もしかしたら今はWifiとかあるかもです。
PCに入ってた数本の映画がどれだけ役にたったか。。。
その映画を見ていたときのこと、私の前の席にアボリジニの親子が乗ってきました。(シドニー、アデレードらへんから乗るのはほぼ観光客ですが、アウトバックに入るとアボリジニの方たちが結構乗り降りします。通勤とか買い物かな?)すると3歳位のアボちゃんが私に興味津々。というかその時私が食べてたみかんに興味津々。
みかんをちぎってあげると嬉しそうに食べ、私の隣の席にちゃっかり座る。
次はPCに映る映画に興味津々。
片方のイヤホンを渡し、二人で映画鑑賞がはじまる。ちなみにこの時見ていた映画は「Into The Wild」ぴったりでしょ!?
でもやっぱりおこちゃまには面白くなかったようで、すぐに飽きて自分の席に戻っていきました。
ちなみにこのインディアン・パシフィックは、ずっと走りっぱなしではなくて、途中何箇所か観光スポットのような場所に止まって歩いたり出来ます。別料金でツアー参加も可能。
中でも有名なのがゴーストタウン「COOK」
ナラボー平原にあるCOOKという小さな小さな町は、なんとも不思議な雰囲気が漂っていました。

何もないアウトバックにたたずむ標札、東にシドニー西にパースって!それ以外本当に何もない!本当に何もないところなんだなと実感。標札にある学校もトイレもお土産屋も今は廃虚化してます。
こんな感じでちょっとした息抜きもありつつですが、基本長い!
あ、でも車内からみえるアウトバックの景色はもちろん素晴らしいです!

途中どこからか「ヒヒーン」って聞こえてきたと思ったら、線路上にいたラクダの群れが列車に驚いて砂漠を激走していったんですけど、野生の動物が群れで走ってる姿がなんだかものすごく感動的で。BBCのドキュメンタリーを観ているような気分になりました。運が良かった♪
数か月前までここと同じようなアウトバックに住んでいた私としてはこの景色は「すげー!!」ではなく「懐かしいー!!」という感じでしたが、やっぱり砂漠は良いです。

男のロマンを感じるぜ〜
しかしやっぱり、、、夢の寝台列車の旅の感想は
ちょぴりヒマでした
コメント