以前私は、オーストラリアのアウトバックにあるステーションでお仕事をしていたのですが、その時の日本じゃありえないお話♪

※昔書いたブログから引っ越ししてきました。
※こちらの記事は2013〜2015年に、私が人生ではじめて行ったワーキングホリデーでの体験を書いたものです。
ステーションにはキャメル(ラクダ)がたくさんいます。
ペットとして飼われているキャメルや、観光客向けのキャメルライド用として飼われているキャメル、
あとは野生のキャメルをヘリコプターやクォードバイクで追いかけて捕まえて売りに出したりもするみたい。
で、私がいたときのステーションにはキャメル遣いが2人いて、
一人は見習いの若い男の子、ジャクソン。
もう一人は業界では有名人のベテランじいちゃん、ノエル。
このノエルじいちゃん、
「キャメルキング」や「キャメルレジェンド」
と言った異名をもつすごい人で、残念ながら数年前にお亡くなりになられたのですが、その際もネットニュースやローカル新聞に取り上げられていました。
そんな今は亡きキャメルキングのじいちゃんとの思い出の出来事。
ステーションのペットキャメルにはSnowy(スノーウィ)という名前がつけられています。

「やぁ、僕Snowy」
しかし、キャメルライド用のキャメル達には名前がありません。

この子たちはキャメル。名前はない。
ある日わたしはキャメルたちに会いにキャメル小屋に行きました。
するとそこには、キャメルライドのトレーニングをしているじいちゃんとジャクソン。


Hi! 調子はどう?

順調さ。

その子の名前はなんていうの?

キャメルだよ。

え、じゃぁそっちの子は?

キャメルだよ。

この子達に名前はないの?

ないよ。キャメルはキャメルさ。

じゃぁ、私が名前をつけてもいい?

もちろんさ。次来る時はペンを持ってきなさい。

やったー!(ペン?今ペンって言った?)
じいちゃんはモゴモゴとオーストラリア訛りの英語を
話すため、彼との会話は超難解なのだ。
〜翌日〜

ノエル〜!その一番賢そうな子に私と同じ名前をつけたい!

そうかそうか。
ペンは持ってきたか?油性のやつ?

持ってきたけど、、、?
一応ペンって言ってた気がしたので持っていってたけど、何に使うのか疑問でした。

よし、それを持ってこっちに来い!
すると、じいちゃんは私が選んだ一番賢そうなキャメルの首をガシッと掴み叫びます。

今だー!!はやく書くんだーーーーー!!!
暴れるキャメル
それを必死に抑えるノエルじいちゃん
どうすればよいのかわからず慌てる私

はやく!そのペンで名前を書くんだ!こいつの首にー!!!!

えーーーーーー!?
うそでしょ、、、
暴れるキャメル
それを必死に抑えるノエルじいちゃん
ビクビクしながら必死に名前を書く私
そして出来上がりがこちら☆

ズームアップ!

−完−
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